多くの育毛剤に含まれているセンブリエキスとは? 2017.08.25
多くの育毛剤に含まれている有効成分のセンブリエキス。最近では育毛シャンプーなどにもこの成分が含まれていることがあります。
また、あまり有名ではありませんが、このセンブリエキスの元となっているセンブリという植物は、日本ではどくだみやゲンノショウコとともに3大生薬とも呼ばれて古くから親しまれており、その効果も非常に高いものとなっています。
しかし、実際にこの成分の効果をイマイチ把握していないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、このセンブリエキスの効果や安全性についてご紹介します。
育毛剤業界は生き残りをかけた競争に燃えている
現在、育毛剤は薬局やドラッグストアだけではなく、インターネット通販で自宅にいながら簡単に商品を購入することも出来るようになりました。また、販売されている育毛剤の数も非常に豊富です。
そんな中で生き残るために、育毛剤メーカーは他社商品と差別化を図れるように様々な工夫を凝らしています。
そして、その工夫の1つがその商品に含まれる成分です。
成分が全く同じ育毛剤は存在しない
育毛剤は何十種類という成分を配合しており、多いものでは80種類以上の成分を配合しているものもあります。
そのため、配合されている成分が全く同じという商品は世の中にはありません。(ジェネリック医薬品は例外となっています)
そのため、数多くの育毛剤の中でどれを選べば良いのか分からないという方は、成分に注目することで自分に合った商品を見つけることができます。
成分と有効成分の違い
育毛剤に含まれる成分の中には「有効成分」と呼ばれる成分があります。
この有効成分とは、効果や効能を医薬品医療機器等法に基づき承認を受けた成分のことです。つまりは、法律によって効果があると認められた成分ということですね。
また、育毛剤に含まれている有効成分は3種類程度であることが多いので、商品に含まれている何十種類という成分を全てチェックするのは面倒だという方は、有効成分だけをチェックすることをおすすめします。
多くの育毛剤に含まれる有効成分のセンブリエキス
センブリエキスは非常に多くの育毛剤に含まれている有効成分です。
その名の通りセンブリという植物から抽出されるエキスで、はるか昔から生薬として使用されており、どくだみやゲンノショウコと合わせて和漢の世界では3大生薬と呼ばれています。
また、お茶にすると非常に苦いことでも有名で、1,000回煎じても苦いということが名前になったという由来もあるほどです。
その苦さから最近では罰ゲームなどで芸人がこのセンブリのお茶を飲んでいる光景をテレビで見かける機会も増えましたね。
センブリエキスの苦味成分は育毛に適した成分
センブリはお茶にして飲むと非常に苦いです。
しかし、その苦味の原因であるスウェルチアマリン・スウェルチアニン・スウェルチアノリンという成分は、胃腸の機能を正常にしたり食欲増進を助けたりする効果があります。
また、これらの成分には血行促進作用もあるので、血行を良くして髪に栄養を届けやすくするという効果もあります。
他にも育毛に嬉しい成分がたくさん!
センブリエキスの中に含まれるアマロゲンチン・アマロスウェリンという成分は、髪の毛の元となる乳頭細胞という細胞を活性化させる毛効果があると言われています。
さらに、同じくセンブリエキスの中に含まれるキサントンという成分には、頭皮の炎症や酸化を抑えるための抗酸化作用・抗炎症作用もあるようです。
血行促進効作用に加えて、毛乳頭細胞を活性化させる作用や抗酸化作用・抗炎症作用もあるので、育毛にとっては非常に適していると言えます。
育毛剤で心配される安全性について
育毛剤で効果と同様に心配されることが多いのがその副作用。
たしかに、直接肌につけるものなので心配にもなりますよね。
また、副作用がある育毛剤のリスクがある成分が配合されている育毛剤も実際に存在し、その危険性が声を大きくして叫ばれていることもあって、最近は育毛剤メーカーも安全性には非常に敏感になっています。
そのため無添加の育毛剤や天然由来の成分にこだわった育毛剤なども非常に多くなりました。
植物由来の成分だから副作用の心配もない
センブリエキスは、植物由来の成分ということもあって非常に低刺激な成分となっています。そのため、皆さんが心配されているような副作用の心配もありません。
育毛に役立つ様々な効果があるにも関わらず、副作用の心配がないということからも、育毛剤メーカーが揃ってこのセンブリエキスを使用していることにも頷けますよね。
良薬口に苦しを地で行く成分のセンブリエキス
センブリは、お茶として経口摂取すると非常に苦い成分です。
しかし、その苦味成分は胃腸の調子を整えてくれたり、食欲不振を改善してくれたりします。
また、このセンブリのエキスは血行促進や毛乳頭細胞の活性化に加えて、抗酸化作用・抗炎症作用あるので育毛においても非常に有効です。
良薬口に苦しという言葉もあるように、ただ苦いだけではなくその効果も非常に高い成分となっています。